その他

第229話 関西大学の藤澤です。

 

関西大学大学院の学生さんからのメールを転送します。

大和田 新 様

お世話になっております。関西大学の藤澤です。

私はいま、福島県主催の「関西・ふくしま大学生交流事業」で、いわきに来ています。

今日は、「いわきら・ら・ミュウ」や薄磯の土産物店「山六観光本店」に行きました。(塩屋崎灯台下)

「ら・ら・ミュウ」2階の震災関係展に、フォトジャーナリストの高橋智裕さんの「笑顔」の写真もありました。

山六観光本店では、津波で亡くなった鈴木姫花ちゃんのハンカチを買う事が出来ました。

とっても素敵な柄で、最高のお土産です。

山六観光での自由行動時間に、他学部の友人と豊間中に行きました。

校庭の瓦礫の山と、対照的に残る校章と校訓の碑を見て彼女が、『おかしいよね…もし卒業生が見たら…どう思 うかな』と
話してくれたのが印象的でした。

いずれも、事前に大和田さんから教えて頂いていたからです。

いつも、本当にありがとうございます。

第228話 里帰り

 

★3月1日(金)から8日(金)まで、フランスに行ってきます。

パリ生まれ、パリ育ちの私にとっては久し振りの里帰りです。

今回は、幼い頃住んでいた暖かい南フランス・ニースを中心に、コートダジュール、プロバンス地方を満喫してきます。

パリでは、ルーヴル美術館、ヴェルサイユ宮殿に立ち寄り、世界最高峰の美術と文化にふれ、夜はセーヌ川クルーズを楽しみ、本格的なキャバレー「ムーラン・ルージュ」で世界の美女を堪能してきます。

ラジオ福島のリスナー45人と一緒です。

★ということで、3月4日(月曜日)の「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は八木志芳アナウンサーが担当します。

スタジオには元気な須賀川の農家・花火師さんが来てくれます。どうぞお楽しみに。

震災から2年目を迎える3月11日(月曜日)は、スペシャルゲストをお迎えしてお送りする予定です。

この日は、そのスペシャルゲストと一緒に、警戒区域となっている浪江町を取材します。

そして、「月曜Monday」に出演してもらい、さらに、 夜10時からTBS ラジオの生放送がラジオ福島のスタジオからオン・エアーされる事になっています。

勿論、私も出演します。福島の現状を日本中に発信します。

ぜひ、お聴き下さい。

第227話 脱力感

 

★友人からのメールを転送します。

俺の住む団地には集会所があります。今年度は、棟長である俺が、鍵を管理しています。

昨日、「X」という業者から、私に電話がありました。

「県からの委託で、集会所の中と外の放射線量を測定したいので鍵を貸してほしい」というものでした。

さて、最近、悪徳業者の詐欺行為が横行している中、鍵を貸して測定させて、終わったら「はい10万円頂きます」などと言われたら大変と考えるのは俺だけではないと思う。

この測定に関する連絡は県からきていない。

うちの団地は市営。だから集会所も市の管理。
でも市からは、何の連絡もない。

で、県の担当部署に電話をした。それにより「X」という業者に測定業 務の発注がされていることは確認。

さて、ではなぜ県はその連絡を俺によこさなかったのか?

電話口で役人は言った。
「何万とある該当各所にいちいち連絡するのは物理的に無理。だから各市町村にお願いして連絡を入れてもらっている」。

カチーン!ときた。

市に責任の擦り付けか!

はじめから「無理」と結論付けたらやれることもやれないのでは?

これだけ詐欺が横行しているのに、そんなスタンスでは事件も事故も発生するのでは?

これに対し電話口では、
「そうならないために日々色々な方策を講じている」と防衛本能を働かせた。

では、例えばどんな方策なの!と聞いても的確な返事がないので、ホームページのどこを見ても集会所などの放射線量測定 業務を民間企業に委託し進めているというアナウンスはないし、市に周知してくれとお願いしているなら、工程予定を含めて市政だよりなどで周知することも可能だし、方策と言うならあらゆる手だてを講じている気持ちがなきゃ始まらない。

「初めに無理と言ってるようじゃ何もできねーよ」と、言ってあげた。

さてさて、電話を切ってから今度は市に確認。

まず、集会所の管理者の建築住宅課。予想はしていたが「さぁ、そのような連絡もないし、予定も聞いてません」。

なので、市で放射線関係はここで一手に扱っているという部署に電話を回してもらう。
たぶん、放射線対策課。

結論。

そんな話は県から来ていないし、分からない。

ただこの方は「X」という業者 に連絡を入れて、県からの委託を受けどの様に貴社は動いているのかを確認してくれた。

県が嘘を言っているのか、市がおバカさんなのかは分からない。

けど、こんなんじゃ復興は進まないよね。

そう、県の電話口が最後に言っていた。

「実はこういったクレームはたくさん寄せられています」と。

『当たり前だ、バカ野郎!』と、おもいきり叫んでしまった。

第226話 赤紙入る

 
★BPO (放送人権委員会)東北地区意見交換会で、講演してきました。
 
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持ち時間は、13分。

13分を僅かに超えた時、いきなりメモが手元に突っ込まれました。

そこには、「そろそろ」と赤インクで書かれていました。

まとめに入り、後1分で終わるところだったのに。

私が話す前に、20分も押していたんです。

司会進行に問題があるとしか、いいようがありません。

圧倒的に、原発事故より、津波被害にかける時間の方が多く取られていました。

★この震災は、「東日本津波・原発大震災」だという認識は、他県のメディアにはないようです。

納得のいかない14分でしたが、最後にBPO (放送と人権等権利に関する委員会委員長)の三宅弘氏(弁護士)が、「ラジオ福島から報告があった、高校生が卒業式で述べた答辞『人間がコントロールできない科学技術の発達によって、私達は大切な故郷と母校を失ってしまった』とうメッセージに込められた原発事故の不条理を私達はあらためと検証していかなくてならない」と言う一言に救われました。

聞いてる人は聞いてるんですね。納得。

でも、福島県がおかれている現状を、同じ東北のメディアに伝えるのに、こんなに苦労するとは思いませんでした。

第225話 13分1本勝負

 

★明日(2月20日)、BPO (放送人権委員会)東北地区意見交換会で、講演してきます。

場所は盛岡です。

テーマは、「震災報道と原発事故報道・現在の取り組みと課題」。

私を入れて4人が講演しますが、なんと、1人の持ち時間が13分。13分間です!

下ネタなんか、言ってる時間はありません。

★震災から間もなく2年。この間の福島の現状と今後の課題を、13分間で伝えなければなりません。

主催者は、原発事故は収束していると思っているのでしょうか。

まあ、でも私自身がこの2年間、何をしてきたのかが問われている13分間とも言えますよね。

頑張って、福島を伝えてきます。