その他

第303話 チューリップ

 

 
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団地内の花壇。空間線量は0・2マイクロシーベルト。

除染の名のもとに、地元のお年寄りが20年かけて整備した花園が不毛の更地となった。

この一帯には、春はマンサク、レンギョウ、チューリップ、芝桜が咲き誇り、住民の目を楽しませてくれた。

小型ショベルカーが、20年かけて造った癒しの庭を、一瞬にしてに壊していった。

しかし、それから10日後、その不毛の地に、命の象徴ともいえるかチューリップが目を出した。

これは除染後、誰かが球根を植えたものではない。

地域のお年寄り達の愛情を一杯に浴びたチューリップが、ショベルカーの魔の手をくぐり抜け、「僕達は生きてるよ」と
叫びながら顔を出した。

半年後ここはまた、癒しの花園になることだろう。

第301話 第一原発就労の誘い

 

 
こんな求人広告を発見しました。

★5月スタートの仕事。
稼げます。稼がせます。女性も就労可能な作業です。

第一原発。低線量(10~20マイクロシーベルト)。片付け等の業務です。

防護服、マスク着用。

日給16000円。危険手当ては付きません。

実作業時間は約4時間。

食事なし。(現在交渉中)

作業期間は5~10年もしくは廃炉までとなります。

刺青、指の欠損などはNG保険証を保持されている方のみです。

年令制限、現在調整中。

第299話 ばっけ♪

 

 
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秋田の方言で「ばっけ」。

そう、フキノトウです。

我が家の庭にも、一気に

顔を出したかと思ったら

ご覧のように、花を咲か

せてしまいました。

毎年、天ぷらにして食べ

ています。

放射能、気になりません

か?てか。

昨年はさすがに遠慮しま

したが・・・・・

今年はいただきます!

大丈夫、フキノトウの

天ぷら1キロ、食べられ

ませんから。

あとは、自己責任です。

第297話 原発再稼働へ

 

 
経済最優先のアベノミクス。

安倍総理は、24日郡山で「原子力発電所の再稼働は、安全確保が前提とした上で、安定的な電力供給がないと復興は難しい」と述べ、復旧・復興の為には原発は必要だと訴えた。

安倍総理が考える福島県の復旧・復興とはどういうものなか、また、原発の安全性はどうやって確保するのか、納得できる具体的な説明が欲しい。

ネズミ1匹で電源トラブルを起こすような、不安定で危険な東京電力福島第一原子力発電力所の安全確保こそ、最優先ではないだろうか。

安倍総理は、昨日警戒区域が解除された富岡町を視察した。

昨年3月1日、県立富岡高校の卒業式が、100キロ離れた、福島市飯坂町の文化センターで行われた。

卒業式の答辞に立った、若林みのりさん(18)は、「私達は、人間のコントロール出来ない科学技術の発達によって、大切な故郷を、大好き母校を失ってしまった。でも、天を恨まず、自らの運命を自らの力で切り開いていきます」と堂々と述べた。

彼女の決意こそ、福島県の復旧・復興の道しるべだと確信する。

第296話 ネズミ対策!

 

 
東電は、停電の原因はネズミと断定しました。今後、小動物対策を徹底するそうです。

どうするんでしょう。

笑っちゃいます。

ミミズや、カラスの対策もお忘れなく。