その他

第346話 死亡率2倍を問う

 

 
5月1日(水曜)の毎日新聞東北版「とうほく彩発見」に映画「生命(いのち)のことづけ」について書きました。

縁あって、この映画のナレーションを私が担当しました。

「生命(いのち)のことづけ」は、東日本大震災で被災した障害者の記録映画です。

今回の震災での障害者の死亡率は健常者の2倍とされ、関係者は「人のつながりがあれば」と悔やんでいる。

映画のナビゲーターとして出演している早坂洋子さん(30)は盲聾者で、震災当日は仙台駅にいました。

手話通訳者と一緒だった為、安全な場所に避難し、その後、自宅まで2時間かけて歩いて帰 りました。自宅は半壊していました。

映画の中で早坂洋子さんは「普段から地域のつながりがあれば、助けられた命もあったはず」と語っています。

5月1日(水曜)毎日新聞東北版「とうほく彩発見」ぜひ、お読み下さい。

毎日新聞東北版5月1日「とうほく彩発見」PDFデータ265k(別ウィンドウで開きます)

第344話 山形ガールズ農場

 
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★山形県村山市の女性だけの農場「山形ガールズ農場」代表・高橋奈穂子さん(32)。

奈穂子さんは、横浜国立大学卒業後、実家に戻り五年間の田植えを経験した後、女性だけの農場「山形ガールズ農場」を立ち上げた。

女性ならではの感性を活かし、生産から加工に至るまで、新しい価値観で農業に取り組んでいる。

現在は、菜穂子代表以下6人で、明るく元気に楽しく農業に従事している、女子だけの生産法人。

写真は、昨年の秋。

稔りの秋を満喫する、高橋菜穂子さんと特大唐揚げ弁当。

第340話  国際盲人マラソン大会カスミガウラ 結果報告

 

 
全盲のマラソンランナー星純平さんからのメールです。

視覚障がい者ランナーの星純平です。

日頃は、ラジオ福島をお聞きの多くの皆様から応援をいただきまして、誠にありがとうございます。

視覚障害者となり、閉鎖的な日々を送る中、多くの方々のご支援を頂く事で、マラソンと言う世界を体感しています。

ただの一市民視覚障害者ランナーと思って走ってきましたが、ラジオ福島の大和田さんとの出会いで、ラジオ番組にて熱意を持って取り上げて頂きました。

その影響によって、多くの方々から応援をしてもらう事になりまして、心から感謝 しています。

 お陰様で、マラソンを始めてからは、光を失い、気持ちを閉ざす日常から少し解放されたような喜びを実感する今日この頃です。

自分自身の運命と戦う一つの形として今、マラソンと向き合ってゆきたいと思っています。

今後とも、温かいご声を宜しくお願い致します。

 4月21日に茨城県土浦市で開催されました「国際盲人マラソン大会・かすみがうら」に出場してきました。

種目はフルマラソン(42.195km)です。

伴走をしてくださったのは東京都の、木田哲治(39)さんです。

木田さんは、市民ランナーで、フルマラソン:2時間28分と言う驚異的な実績を持った、尊敬するランナーです。

本大会ではトップクラスの選手は2人の伴走者でレースに 臨んでいるようでしたが、木田さんはスタートからゴールまで一人で走っててくれました。

伴走者は隣を走るだけではありません。出場選手が2万人クラスの大会では、視覚障害者と並んで走らなければならない場合、走路の確保・選択する事も大変です。

路面の状態を伝えながら吸水のコップも取り、僕に与える事をゴールまで繰り返していく、伴走者とはとても過酷な役割なのです。

開催地の土浦市は気温5℃。

冷たい雨が降りしきる、厳しい天候でした。それでもサブ3を達成しようとレースに臨みました。

初めての雨の中でのレース。カッパを着てのスタートとなるようでした。

木田さんが「この雨と寒さではゴールまでカッパを脱ぐことはないでしょう」と言いました。

それを聞いて、「体感はは蒸し暑いのだろうか?」と不安な気持ちでスタートしました。

 走路は無数の水溜りで何度も足が冷やされました。

また、他のランナーが弾く水しぶきが絶え間なく足を濡らし続けます。

木田さんの丁寧な伴走により30kmまでサブ3ペースを維持。

しかし、市民ランナーの言う「30kmの悪魔」が僕にも待っていたようでした。

みるみるペースが落ち、冷たい雨と風が熱と体力を更に奪っていきます。

冷えるとこれほど足が動かなくなると言う事を
体感しました。

「体力が枯渇してからがマラソン、諦めてはダメだ」と木田さん。もうサブ3は無理と分かっても必死で悔しさを抱いて走りました。

記録:3時間5分39秒
 
視 力を失って、心を閉ざし部屋に閉じこもる毎日では、この心底からの悔しさは感じる事はできなかったと思います。

佐藤敦之選手の言葉「挑戦し続ける人間に失敗
はない」は、また僕の心の中で更に意味深いものとなりました。

 走り始めてからたくさんのご支援をいただいてきました。これ以上望んでは無礼だと思ってきました。

しかし、サブ3達成には、より速い伴走者とのトレーニングが必要だと実感した大会でもありました。

そこで福島市在住の方で、伴走をお引き受けいただけます方がおられましたらぜひにお力を賜りたく、心からお願い申し上げます。

本大会も、伴走をして下さいました木田哲治さんをはじめ、多くの方々のご支援により、走らせていただきました事、心 より感謝申し上げます。

引き続きのご支援ご声援を、よろしくお願いいたします。

星 純平

第333話 サブスリー挑戦

 

 
友人で全盲のマラソンランナー・星純平さん(37)が、今度の日曜日に土浦市で開催される「かすみがうら国際盲人マラソン大会」に出場し、サブスリーを目指します。

サブスリーは、フルマラソンを3時間を切って走る事で、市民ランナーの憧れです。

純平さんは、これまで自分を支えてくれた多くの人達に感謝しながら、自らの夢に挑戦します。

鍼灸師として働く純平さんの仕事場には、佐藤敦之選手から贈られた色紙が飾られています。

そこには「挑戦し続ける人間には失敗はない」と
書かれています。

伴走者と純平さんを繋ぐ短い輪を純平さんは「絆」と呼んでいます。

「絆」には丁度良い長さがあります。

長すぎても、短か過ぎてもいけないことを純平さんは教えてくれました。
そんな純平さんにぜひ、応援のメッセージをお寄せ下さい。

第330話 計器の誤差?

 

 
東京電力・福島第一原子力発電所で、放射性物質に汚染された水が相次いで漏れた問題で、汚染水の量が東電の当初の発表より、600トン少なくなっいる事が分かった。

東電は「計器の誤差の範囲」と説明、大量の漏洩を否定している。

本当だろうか。

600トンが誤差なのか。