猪苗代町

第113話 ふくしま・きずな物語から

 

「ふくしま・きずな物語」で優秀賞を受賞した、猪苗代町立長瀬小学校2年生の田中達也くん(8歳)の作文です。

達也くんは、虫が大好きです。ハエも殺しません。命あるもの全てに、愛情を注いでいます。

★「みんな元気でね」

田中達也

また一人転校していきました。

僕が、幼稚園の時、すごく、すごく、すんごく大きい、恐い地震がありました。

お母さんが、お迎えにくるまで、冷たくて、寒かったです。

小学一年生になって、双葉町からの友達も2人いました。あとから、1人、2人、3人と、また双葉町からの友達が増えました。

いっしょうけんめい頑張った運動会、みんなで行った遠足、疲れた水泳記録会、美味しかった芋にか い、すん ごい楽しかったスキー大会、毎日の勉強、楽しい休み時間、嫌いなものも出た給食、長~い夏休み冬休み春休み。

いつも、みんなと一緒でした。いっぱい怒ってケンカして、泣いたりした。だけど、ちゃんと仲直りした。仲直り出来ない時もあったけど、楽しい思い出です。

そうして仲良くなった友達が、1人、2人、3人と、転校していきました。

みんな元気にしてるかな。小学生になって2回目の夏休みにまた1人、転校して行きます。

担任の先生もかわります。さみしい気持ちになりました。かなしい気持ちになりました。

みんな、いっしょの気持ちかなと、思いました。

でも、僕は、頑張れると思います。

新しい友達と仲良くしたり、新しい先生と勉強したりするの は、たいへんだけど、頑張れると思います。

だって、今まで、頑張ってこれたからです。

僕もみんなも、これからも、元気に頑張って行こう。

さよならしたみんなも、元気でね。

また、会えるといいなと、思いました。

田中達也