第92話 相双福島

 

★相双福島の存続が危ぶまれています。

相双福島は、原町高校、相馬農業高校、双葉高校の3高校の合同チームです。

その相双福島がチーム存続の危機に陥っています。

原町高校の部員が9人で、単独でも試合に出場できるからです。

でも双葉高校の部員は5人です。

夏の甲子園に3回出場した双葉高校野球部の緑の双葉マークのユニフオームがこの夏見られなくなる可能性が出てきました。

この夏の甲子園大会で始球式を務めた、双葉高校野球部エースの猪狩駿くんのお母さんからの苦しみに満ちたメールを転送します。

今、子供達は修学旅行中で、その最中に携帯のニュースで、存亡の危機を知ったようで、子供達は動揺しています。

子供から連絡が入って親達もショックを隠せません。

確かに9人は満たしている原町高校は単独でも活動は出来るとは思いますが、1人でもケガをしてしまえば欠場となってしまいます。

高野連にもっと双葉高校の実情を目で見て分かって下さいとお願いしたいです。

確かに、この震災で他の高校もいろいろ苦労があると思います。

大和田さんも双葉高校の練習を一度見ていただければ分かると思います。

専用のグランドもなく、明星大のグランドを借りてますが、照明もないので、夏でも夕方6時ぐらいまでしか練習が出来ません。

暗い中でボールを追いかけてるんです。その光景を目の当たりにした時、胸が熱くなりました。

土日は往復5時間近くもかけて原町高校に練習をしに行きます。

その移動の5時間があれば練習出来るのになぁと何度思ったことか…

せめて、この2年生が引退するまで相双福島でやらせて下さい。と…

一度でいいから、グランドがないこの子供達を見に来てから解散の判断をして下さい。と切にお願いします。

相馬、相馬東、新地も確かに人数は少ないかもしれません。

でも、あなた達にはグランドや照明があるでしょうと、言いたいです。

長々とすみませんでした。

猪狩 駿の母より