第628話 月命日③~慰霊洋上供養会

 
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震災から2年7ヶ月が過ぎた10月11日(金曜)いわき市江名港で、洋上供養が行われました。

港から2キロの洋上では、会津薬師寺の筒井叡觀(つついえいかん)住職による読経が流れる中、散華供養(水溶性の紙塔婆3000枚を海に撒く)が行われ犠牲者の霊を悼みました。

津波で家族3人を亡くした地元の50代の男性は「あれから2年7ヶ月が過ぎましたが、心癒される日はありませんでした。あの時、なぜ家族を助けられなかったのか、後悔の念でいっぱいです。でも、いつまでも悲しんでばかりではいられません。妻も両親も自分達の分まで精一杯生きて欲しいと思っているはずです。悲しいけど、前を向いて生きていきます」と。

家族を失った遺族の皆さんには、いつまで経っても節目 はありません。

読経を終えた筒井叡觀住職がおっしゃいました。「最大の供養は忘れない事です。そして、生きている私達が、しっかり生きる事です」と。