第617話 仮設住宅の現状
南相馬市鹿島区の仮設住宅の隣にあるプレハブの診療所・「絆診療所」の院長遠藤清次先生が言いました。
「仮設住宅での生活は限界を越えている。ここにきて、亡くなる方が増えている。高齢者は『次は俺の番かな、先生』と、涙を流して不安を訴えてくる。一刻も早く、仮設住宅から出してあげなくては、状況はもっと悪くなる。仮設住宅から復興住宅への入居を、抽選で決めている場合ではないはず。いったいこの国は、どうなっているんだ!」と。
普段は冷静な遠藤先生が、珍しく声を荒げて話してくれました。
福島県では現在3万人が仮設住宅で暮らしています。
国や県はいつまでこの状況を見て見ぬ振りをしているのでしょう。
仮設住宅の被災者が全員死ぬのを待っているのでしょうか?
来年3月に完成予定だった復興住宅も、軒並み9月に変更されました。
この国にオリンピックを開催する資格があるのでしょうか。
2013年10月6日 | その他