第541話 小高大根かりんとう
小高商業高校商業研究部 プロデュースの「小高大根かりんとう」。
プレーンとゴマの二種類があり、どちらも歯ごたえ抜群、大根の風味を損なわず、上品な仕上がりとなっている。
もともとは、小高特産の金房大根を使用し、県内の業者に生産加工を依託していたが、震災でそれもかなわず、何とか今は県内産の大根を原料に、生産は山陰地方の業者にお願いし、販売にこぎつけた。
小高区は、昨年4月16日に警戒区域が解除されたが、除染や上下水道などのインフラ整備が進まず、住民の帰宅のめどがたっていない。
そんな故郷を元気付けようと、小高商業高校商業研究部の生徒が「小高大根かりんとう」を復活させた。
販売は南相馬市原町区の「道の駅南相馬」で行っている。原町高校の校庭に建つ、プ レハブ校舎の小高商業高校。不自由な環境を乗り越えて、高校生は未来を見つめて前進している。
「小高大根かりんとう」のコーナーの隣に、地元の障がい者施設で作業する障がい者の皆さんの作品が展示即売されている。
9月21日(土曜日)22日(日曜日)の両日、郡山市磐梯熱海で行われる障がい者の祭典「きょうされん全国大会」のPR 用の缶バッチや色鮮やかなTシャツが目をひく。
道の駅南相馬に行ったら、「小高大根かりんとう」と障がい者の皆さんの作品をGETしてほしい。
2013年8月27日 | 南相馬市