第536話  夏合宿

 
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北京オリンピックマラソン代表の佐藤敦之選手を合宿中の裏磐梯に訪ねた。

同行したのは福島市で鍼灸院を営む星純平さんと、星さんをサポートする斎藤真裕さんご夫妻。

星純平さんは先天性網膜色素変性症で30歳で視力を失った。

フルマラソンを3時間未満で完走する「ザブスリー」を目指している星純平さんが佐藤敦之選手にトレーニング方法を聞き指導してもらうのが、裏磐梯を訪れた主な目的だった。

星さんは3年7ヶ月前に陸上を始めた。せっかくやるなら42・195キロを3時間以内で走ろうと決めた。サブスリーと聞いて練習仲間は鼻で笑った。

サブスリーは市民ランナーの憧れ、フルマラソンを走る人の5%しか達成できない。

星さんのように、伴走者を必要とする視覚障害者にとっては相当厳しい目標だ。

星さんのベストタイムは、昨年4月に行われた霞ケ浦盲人大会の3時間5分15秒。サブスリーは目の前にきている。

縁があって昨年の夏合宿から佐藤敦之選手に指導してもらっている星純平さんは、着実に力をつけている。

「純平さんは長い距離を走る事は出来ます。課題はスピードです。この2日間で、1キロ4分10秒で走る事を目標に練習に取り組みます。11月のフルマラソンで、サブスリーを達成する事が私の夢です」と佐藤敦之選手は語った。

その横で、妻で800メートル日本記録保持者の美保さんが頷いた。

星純平さんにとっては地獄のトレーニングの幕開けだった。

この日の模様は、8月26日(月曜日)の「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」で報告する予定。

県外の方はパソコンかスマホでどうぞ。
 

『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
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