第535話  ハートのプーさん

 
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浪江町の沿岸部、請戸小学校の放送室にあったハートのプーさん。

10メートルを超える大津波にも耐え、学校に残ったハートのプーさんは、何を語ろうとしているのか。

請戸小学校は、海岸から300メートルしか離れていない。学校の時計は全て3時38分で止まっている。

そこには、運命の52分間があった。

だれ一人として犠牲者をださず、全児童、全教職員が無事に避難できた請戸小学校の奇跡の52分を知る事は、これからの防災を考える重要なヒントになると思う。

8月26日(月曜日)の「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は、「請戸小学校の52分」と題して、3・11の請戸小学校の避難の模様を、当時の請戸小学校の3人の教員の証言を元に振り返る。

インタビューを行ったのは、請戸小学校2階、6年生の教室。

教室の窓越し、南へ7キロの地点には、東京電力福島第一原子力発電所の排気搭と建屋がはっきり見える。