第532話  鈴木安蔵生家

 
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日本国憲法の間接的草案者・憲法学者の鈴木安蔵の生家を南相馬市小高区に訪ねた。

この日同行したのは、獨協学園理事長で医師で弁護士の寺野彰さん・弁護士の角藤和久さんと竹田真さんの3人。

日本国憲法草案に尽力した鈴木安蔵の映画「日本の青空」を観た寺野彰さんから、鈴木安蔵の生家をぜひ訪れたいという要望があり実現した。

私はこれまで、何度も鈴木安蔵の生家を訪ねたが、この日初めて鈴木安蔵の遺族に会う事ができた。

鈴木安蔵の生家は、津波の被害は無かったものの、地震で塀が崩れ、隣接している倉庫も大きな被害を受けた。

訪れたこの日は、崩れかけた倉庫の取り壊しが行われていた。

遺族の話によると、この倉庫の中に鈴木安蔵から送られてきた 手紙が保管されているという。

「甘いものが好きな人でした。特にぬれ甘納豆と虎屋の羊羮が好きでした。また、お茶の入れ方には拘りを持っていて、私は何度も指導されました。仕事があるのに、たいへんでした」と想いでを話してくれた。