第523話  きょうされん全国大会

 
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毎日新聞名古屋版の夕刊に「きょうされん全国大会」が掲載された。

書いてくれたのは、かつて毎日新聞福島支局長を務めた笹子靖さん。

愛情いっぱいの文章に、感謝の言葉もない。

全文を紹介する。

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「震災と原発事故の苦悩が深い福島では、若い人の頑張りが私達の明るい希望です」。電話の声が弾んでいた。

ラジオ福島の大和田新アナウンサーとは、私が前任地、福島市で震災直前までの2年間、毎週彼の朝番組に出演させてもらった旧知の仲だ。

その大和田さんが来月、福島県郡山市で開かれる、きょうされん(旧称・共同作業所全国連絡会)全国大会で実行委員長を務める。

障害がある人達が働く小規模作業所や授産施設などが集まる全国組織の、年 に1度の交流の場。

放送を通して各地の施設や関係者と交流が深い大和田さんが、大会をリードする大役を引き受けた。東海地方からも多くの人が参加する。

震災で小規模作業所なども大きな被害を受けた。福島では、原発事故の影響で施設職員の不足や仕事の減少が続くが、大和田さんは「鎮魂と復興に向かう大会にします」。そして「次に来る大災害の時、同じ苦しみを繰り返さない備えを共に考えたい」。

おやじギャグが玉にキズの、底抜けに明るい人気アナが言葉に力を込めた。

(笹子靖)

「玉にキズ」は、男の象徴ですから!