第484話  矢萩淳さんからのメール

 

 
矢萩淳さんからのメールです。

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簡単に今の現状をまとめたものです。

・病気のこと

病気になって良かった。今はこの言葉が言えるようになりました。大病と震災を経験して、見えないものが見えるようになりました。命の大切さ、家族の絆、妻と息子への愛、まわりにいる仲間。普段何気なく見ていたものがすごく大切にそしてかけがえのないものに感じています。

一瞬一瞬の今を大事に。この言葉は自分が今一番大切にしていることです。

「The best of times」というミュージカルナンバーがーあるのですが、その歌にあるように今の自分は今を最高に生きる努力は惜しみません。

・病気の現状

今は新薬のベルケイドという薬を使ってがん細胞の数を落とす治療中。副作用の痺れや眠気があります。残念なのことにこの薬は全員に効くわけではないのでだいたい7割の患者さんは効きが弱かったりして違う治療法に切りかえられます。自分は幸いなことに効いている方の3割に入れてもらえている。そのありがたさを何とかして活かして伝えていきたいです。生かされているような気がします。

・これからの夢

最愛の妻と息子と一緒にいられる時間が少しでもながくなるように、皆様に少しでも良い音楽が届けられるように、みんなが幸せであるように、そんなことを考えて毎日を過ごしています。

みんなが幸せになれるような活動をやっていきたい、そのてはじめに自分にできる歌を歌う活動を続けることは自分の夢です。

・8月のアリオスでのリサイタルに向けての意気込み。

最幸なリサイタルにするべく周りの仲間や家族が頑張っています。歌を歌うこと、リサイタルをやれることがすでに自分にとって最高の幸せです。自分の思いやメッセージを伝えつつ、会場で皆さんと幸せをわかちあいたいです。

矢萩淳