第476話  本田武久さん追悼の集い

 
DSC_0375
 
DSC_0373
 
DSC_0397
 
6月30日(日)、昨年11月に癌で亡くなったテノール歌手の本田武久さんの追悼の集いが、いわき市小名浜のイタリアンレストランdon 3で行われ、生前本田武久さんの歌に励まされた人達40人が集まり本田さんを偲んだ。

友情参加してくれたのは、ソプラノ歌手の寺島夕紗子さんとピアニストの横山歩さん、それに、浪江町は請戸出身のシンガー門馬よし彦さんの3人。(寺島夕紗子さんの父・尚彦氏が反戦歌「さとうきび畑」を作詞、作曲)。

寺島さんは、生前本田武久さんが好んで歌っていた「アメイジンググレイス」や「さとうきび畑」等7曲を、門馬さんは本田さんが自身のblogで数ある復興songの中で最も被災者の心に寄り添っていると絶賛した「願い」や本田武久さんの為に作った「秋の風の中で」等3曲を熱唱した。

最後は全員で「翼をください」を合唱して、追悼コンサートを締めくくった。

本田武久さんと生活を共にし、本田さんを看取ったヒロさんこと、田中宏和さんは御礼の挨拶の中でこう述べた。

『本田武久さんはdon 3で、2009年から震災の年の2011年までの3年間、12月25日のクリスマスにチャリティーコンサートを開いてきた。

2008年12月25日に本田さんは、癌を宣告された。クリスマスは本田武さんにとって特別な日だった。

それは、痛みと苦しみ、不安と絶望の始まりの日だった。

しかし、特別な日にdon 3で歌う事によって、本田さんは「歌う事は生きること」と気持ちを切り替え、前向きに明るく生きてきた。

常に12月25日は、don 3で歌う事を目標に』と。

本田武久さんは生前、福島県の被災地で復興支援コンサートを数多く開いてきた。

その度に、売り上げ金をラジオ福島の通りゃんせ基金等に寄附してきた。

この日、本田武久さんの遺言ですと紹介があり、ヒロさんからラジオ福島に20万円の募金贈呈があった。

ヒロさんは門馬よし彦さんの歌う「願い」と「秋の風の中で」を聴きながら涙を止める事ができなかった。

震災の年の3月に片足を切断、その後、肺や舌に癌が転移しながらも懸命に歌い続け、私達に生きる事の大切さを教えてくれた本田武久さんに、改めて感謝と哀悼の意を捧げます。

本田武久さん、ありがとうございました。

この日のコンサートの模様は、7月8日(月)の夜7時か ら9時までの2時間の生放送「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」の中で放送する予定。

番組は、インターネットのユーストリームを通じて、世界中に発信する。

福島県外の方は、パソコンやタブレット、スマホでアクセスして下さい。
 

『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
【ustream】 月曜 19:00~20:50
 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio
【facebook】
 https://www.facebook.com/Monday1458