第475話 寄り添うという事
明日6月30日(日)午後2時から、いわき市の磐城高校体育館で、警視庁バレーボール部(Vリーグの下のチャレンジリーグで堂々の3位)と磐城高校、福島高専バレーボール部との交流会が行われる。
バレーボール交流会を企画してくれたのは、震災時、福島県警察本部警務部長で、現在は警視庁広報課長の小笠原和美さん。
152センチと小柄な小笠原さんが明日、現場で指揮をとる。
小笠原和美さんになぜ明日、高校生とバレーボール交流会を開くのかを聞いた。
小笠原さんは、「警視庁から福島に支援に入っている警察官の報告書に、仮設住宅に通ってバレーボールをやっているという記述がありました。どういうことなのか、本人に確認したところ、その警視庁バレーボール部の 警察官が仮設住宅に行くと、小学校5年生の女の子がバレーボールを持って寂しそうにポツン立っていたそうです。警察官がどうしたのかを聞いたところ、少女は『バレーボールをしていた友達が皆な避難していなくなってしまったので、バレーボールができなくて寂しいんです』と話してくれました。
その時警察官は言いました。『じゃあ、僕とバレーボールをやろう』。
その日から、彼は東京に戻るまでの毎日、仮設住宅に出向き、少女と二人でバレーボールをしました。
その報告が忘れられなかったので、今回、このような交流会を企画しました」と。
何という、心の交流だろう。被災地や被災者に寄り添うという事の真の意味を教えてくれた交流ではないだろうか。
これからも、自 分ができる事をやっていこうと思った。
2013年6月29日 | いわき市