第45話 いわき市久の浜

 

津波と火災で多くの被害者を出した。

行方不明者も10人いる

その中の1人に当時地元の市会議員、高木芳夫さん65歳がいた。

高木さんは自宅近くの障害者を助けるようとして津波にのまれたという。

避難する人達が海岸方面に向かう高木さんを目撃している。

久の浜第一小学校の校庭に昨年9月、仮設の商店街「浜風商店街」が、オープンした。

10店舗が肩を寄せあって生きてきた。

地元の住民は言う、「ここに来ると元気になれる」

「地域の為に!」を合い言葉に、浜風商店街は復興・復旧のシンボルとして、笑顔と元気を発信している。

浜風商店街会長の遠藤利勝さんに、浜風商店街の名前のいわれを聞いた。

「久の浜の為に頑張ってきた(故)高木芳夫さんの支援組織の名前からとりました。高木さんの意思を継いで故郷を復興させようという、私達の決意です」と話してくれた。

震災から1年7ヶ月、記憶の外に埋もれようとしている町の英雄を忘れてはならない。