第44話 永正寺住職の提言

 

愛知県江南市の臨済宗永正寺住職にインタビューした。

住職はこの震災を100年先まで正確に伝える為に、「東日本・津波・原発大震災」と名称を変更しなければダメだと主張、青森、岩手、宮城、福島の四県知事に手紙を出した。

「知事さんたちは忙しいので、返事がこないのは分かっているけど、その分あんたらアナウンサーが率先して名称変更を提案しなさい」と、諭された。

『阪神淡路大震災の「淡路」も後で入れたものだから、皆で声を出していこう』と。

神奈川にいる私の友人の 医者が「福島に支援に行く」と言ったら、仲間の医者から「震災から1年以上も過ぎているのに、何を支援に行くの?」と真顔で言われ、悔しくて涙が出たと話しくれた。

東北の大震災は、過去の出来事になっているようだ。

『東日本・津波・原発大震災』であることを肝に命じて発信していかなければ、福島は忘れられてしまう。