第398話  除染作業員募集

 
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福島市の自宅のポストに、除染作業員募集のチラシが投げ込まれていた。

日給13000円、未経験、高齢者大歓迎とある。

「まだまだ復興が進んでいないのが現状です。地元の為にあなたの力を必要としています」と、泣きの一言が添えられている。

労働条件業界随一、定期的にメディカルチェックを行っているので安心して働けるんだそうだ。

私の団地の除染は、福島市との当初の約束では、今年3月に行われる予定だった。

除染作業の前に行われる行政、業者、世帯主との3者面談も、いつ実施されるか日程も定かでない。

除染を待つ住民の手をも借りたいほど遅れている除染とは、いったい何なのか。

六魂祭の為の除染も大切だが、この地で生きて行こうと決めた住民の生活環境の除染こそ、最優先ではないのか。