第397話 浜風笑店街
津波と火災、原発事故による風評被害で、大きな被害を受けた。
海岸から西へ1キロ。小学校の校庭の片隅にあるプレハブ2棟の商店街か
らは、いつも笑顔と笑い声が溢れている。
それが、久之浜の復興のシンボル「浜風商店街」。
震災の年の9月3日にオープンし、10店舗が肩を寄せあって生きてきた。
中心はやはり、店を切り盛りする女性達。
この日は、明日全国から来る200人の視察団を迎える為に、味噌田楽作りに励んでいた。
常に、笑顔で、ウェルカム。
これが、「浜風(笑)店街」のモットーだ。
隣では、石井魚店の息子さんが、 カワハギとカレイの干物を作りながら言った。
「早く、久之浜の魚で、旨い干物を作りたいね。でも、仕事が出きる事が、一番幸せかな」と。
2013年5月17日 | いわき市