第395話  豊間海岸

 
DSC_0301
 
DSC_0303
 
DSC_0312
 
快晴のいわき市豊間海岸。

気持ちの良い潮風が全身を包む。

白亜の塩屋埼灯台が、哀しそうに、海を睨んでいる。

津波の跡は今も消えない。あれから2年2ヶ月も過ぎたのに、新しく手向けられた花が、家族を失った悲しみが癒えない事を教えてくれた。

「私達は必ずまた立ち上がる」そんなメッセージに復興への決意を感じた。

海岸では何事も無かったかのようにサーファーが波と戯れていた。

地元いわきのサーファーだった。

「海に入る前には必ず、海に手を合わせています」

その一言に救われた。