第393話  早坂洋子さん

 
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20日(月曜日)の夜7時からの生放送「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから」は、テーマが「あと少しの支援があれば」。

ゲストに仙台市在住の盲聾者・早坂洋子(30)さんをお迎えします。

東日本大震災で被災した障害者の記録映画・「生命(いのち)のことづけ」が完成して、各地で上映されています。

この「生命(いのち)のことづけ」の進行役を務めているのが早坂洋子さんです。縁あって映画のナレーションを、私が担当しました。

この震災で、障害者の死亡率は健常者の2倍とされ、関係者は「人のつながりあれば」と悔やんでいます。

避難所で心ない言葉を浴びせられた人、「迷惑をかけるから」と避難所に行かなかった障害者もいました。

映画は、支援の取り組みも伝えながら、地域のつながりや備えの大切さを訴えています。

進行役てして出演している早坂洋子さんは、目と耳が不自由です。

震災当日は、買い物をしていました。 電柱が倒れてひび割れた道を2時間歩いて6キロ先の自宅を目指しました。自宅は半壊していました。
「介助者と一緒にいたから助かった。一人だったら津波情報を見ることも聞くこともできなかった」と早坂洋子さんは振り返えります。

映画の最後に早坂さんは、「今回の震災で明らかになった障害者を取り巻く問題は以前から指摘されていた。日頃から様々なつながりがあれば、救えた命もあったはず」とコメントしています。

番組では、目と耳が不自由な早坂洋子さんに、震災と障害者「あと少しの支援があれば」をテーマにお話ししてもらいます。

早坂洋子さんの視力は0・04、新聞の見出しくらいは何とか見えます。

耳は、話し声を音として認識しますが、言葉としては聞き取れま せん。

筆談か簡単な手話でコミュニケーションをとっています。

AMラジオで、これまでに取り上げられる事のなかった盲聾者の方が出演することで、その障害について私達が学び理解し、早坂洋子さんが自らの言葉で想いを伝えることの意義や不安を共有して頂ければ幸いです。

ラジオというメディアの限界にも挑戦してみたいと思っています。

「月曜Monday 夜はこれから」は、月曜日の夜7時から9時までの2時間の生放送です。

『月曜Monday 夜はこれから!』(ラジオ福島)
【ustream】 月曜 19:00~20:50
 http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio
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