第298話 理恵子さんと浪江町
4月1日(月曜日)に浪江町に一緒に取材に入る、シンガーソングライターの理恵子さんからのメールを転送します。
取材、楽しみです。
よろしくお願いします。
4月1日は、浪江町でお世話になった方の誕生日なんです。
あの浪江の商店街に「はるく」という浪江にしては洒落た珍しいカフェがあったんです。
そこのカフェは、ご夫婦で経営されてて、私の役場で働いている兄の同級生の娘さんもいたため、家族ぐるみのお付きあいでした。
そんな繋がりもあり、私は17歳の頃、そこのカフェで人生初のアルバイトをして、たいへんお世話になりました。
私はここでのアルバイトが、初めての社会経験となり、たくさん可愛がって頂き、勉強させて頂きました。
ウェイトレスとして接客したり、コーヒーをおとしたり、ケーキ作りのお手伝いをさせ て頂きました。
お店は1階で輸入雑貨や食器を販売。2階がカフェでした。
地震で、当然もう、お店の商品はぐちゃぐちゃで売り物になる訳はなく。
浪江の商店街は津波の影響はなく、ご夫婦も今は、他県で元気に暮らしていますが、あのカフェがあの場所で開くことはもう二度とないんですねきっと。
ご主人のお名前は「春一」さん。
「はるがくる」という意味で「はるく」という店名になったようです。
なんだか素敵。
また新たに別の場所でお店を作り再出発されるようです。
Openしたらまた、足を運びたいものです。
理恵子
2013年3月26日 | 浪江町