第290話 県の危機管理能力は0か

 

 
第一原発の冷却システムの電源トラブルをめぐって、事故発生から50分後に、東電から県には連絡が入った。

しかしその後、県は災害対策本部を開かず、職員もサイトにも派遣しなかった。

この事実は、昨日の2月県議会総括審査会で、自民党(双葉郡選出)の吉田栄光県会議員の質問で判明したもので、福島県の危機管理体制の甘さに、浜通りの首長からは、怒りの声が上がっている。

東電も県も、震災直後から指摘されてきた、危機管理体制の再構築が改めて望まれる。

「東電も県も、何も変わっていないじゃないか!」議場に響いた吉田栄光議員の叫びが、県民の声を代表している。

このままでは、基礎自治体と東電の間に、ホットラインを締結しよう という動きになるかも。

そうなると、県の存在価値がなくなる。