第263話 浪江レポート④

 

 
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海岸から300メートルにある浪江町立請戸小学校。

地震発生時、83人の児童が校舎にいた。校長と地域住民の判断で直ぐに避難を開始、奇跡的に児童・教職員全員が助かった。

教室の時計は午後3時38分で止まっている。そこには生死を決めた運命の52分間があった。

請戸小学校の2階には応援メッセージが書かれている。

「天は乗り越える事のできる試練しか与えない」

「請戸大好き」

そして「我らは海の子」。

浜の人達は、津波が襲ってきた海を、恨んではいない。

海と供に生きようとしている。

腕組みをしながらじっとメッセージを見ていたカンニング竹山さんが言った。

「ここには、日本中に伝え なければいけない復興への誓いと、故郷への強い愛がありますね」。

メッセージをバックにした、カンニング竹山さんとTBS の外山アナウンサーの写真。