第260話 浪江レポート①
3月11日(月曜日)、タレントのカンニング竹山さんとTBC Dig のスタッフと一緒に、警戒区域の浪江町、昨年4月16日に警戒区域が解除された南相馬市小高区、そして津波の被害が最も大きかった南相馬市原町区萱浜(かいはま)を回った。
取材のテーマは「原発事故さえ無かったら」。
朝10時に福島駅を出発、途中川俣町にある双葉警察署浪江分署に寄り、この日現地を説明してくれる双葉警察署交通課長平野さんのパトカーの先導のもと、警戒区域の浪江町に向かった。
浪江町の手前、伊達郡川俣町山木屋は避難地域に指定されていて、立ち入りはできるが、居住はできない。無人の町を目の当たりにして、カンニング竹山さんが思わず、「今にも誰かが出てきそう。しかし誰れもいない。怖さを感じる」と呟いた。
牧場近くに来ると、放射線測定 器の数値が車内で5マイクロシーベルトを 記録し、カンニング竹山さんをはじめTBS のスタッフからも驚きの声があがった。
因みに福島の駅前の数値は、0.12マイクロシーベルトだった。
浪江町津島の検問所には徳島県警察から若い警察官が配属され、検問に当たっていた。
県外からの応援部隊は「ウルトラ警察隊」と呼ばれている。
福島市や川俣町、飯舘村、南相馬市などには「ウルトラ警察隊の皆さんへ。全国からの支援ありがとう」等の手書きのプラカードが道路脇に立っている。
2013年3月12日 | 浪江町