第234話 玄葉レポート④

 
南相馬市鹿島区・鹿島中学校近くの仮設住宅の一角にプレハブの「絆診療所」がある。
 
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遠藤清次院長をはじめ7人のスタッフが、仮設住宅で孤独死を出さないを合い言葉に、日夜地域医療に取り組んでいる。

「絆診療所」は昨年5月に遠藤先生が私財を投じてオープンさせた。

遠藤先生は、小高区にある「小高市民病院」の院長を勤めていた。

廃院が決まっていた市民病院を、存続にむけて署名活動や庭の手入れなどを行い、懸命に支援してくれた小高の皆さんへの感謝と恩返しの開業だった。

遠藤先生は言った。「政治家も医者も子供達から尊敬される存在になりましょう」と。

「南相馬市やいわき市では医師・看護師不足が続いている。遠藤先生 のような地域医療に取り組む医師を国は支援しなくてはいけない。遠藤先生は正に現代の赤ひげですね」と玄葉さんは言った。

★小高工業高校の高野桜さんは、絆診療所近くの仮設住宅で暮らしている。