第226話 赤紙入る

 
★BPO (放送人権委員会)東北地区意見交換会で、講演してきました。
 
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持ち時間は、13分。

13分を僅かに超えた時、いきなりメモが手元に突っ込まれました。

そこには、「そろそろ」と赤インクで書かれていました。

まとめに入り、後1分で終わるところだったのに。

私が話す前に、20分も押していたんです。

司会進行に問題があるとしか、いいようがありません。

圧倒的に、原発事故より、津波被害にかける時間の方が多く取られていました。

★この震災は、「東日本津波・原発大震災」だという認識は、他県のメディアにはないようです。

納得のいかない14分でしたが、最後にBPO (放送と人権等権利に関する委員会委員長)の三宅弘氏(弁護士)が、「ラジオ福島から報告があった、高校生が卒業式で述べた答辞『人間がコントロールできない科学技術の発達によって、私達は大切な故郷と母校を失ってしまった』とうメッセージに込められた原発事故の不条理を私達はあらためと検証していかなくてならない」と言う一言に救われました。

聞いてる人は聞いてるんですね。納得。

でも、福島県がおかれている現状を、同じ東北のメディアに伝えるのに、こんなに苦労するとは思いませんでした。