第219話 本田武久さん

 

★昨年11月に亡くなった、テノール歌手・本田武久さんのメモリアルコンサートが、神奈川県横浜市鶴見区の鶴見区民文化センターで行われ、多くのファンが詰めかけ、在りし日の本田武久さんを偲びました。

 
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特殊なガンと闘う本田武久さんは2年前に片足を切断、その後、肺、脳、さらには歌手としては致命的な舌にも転移しました。

それでも本田さんは、「歌うことは、生きること」と、最後まで精一杯ステージに立ち、私達に勇気と感動を与えてくれました。

今日(2月15日)行われたメモリアルコンサートは、生前本田さんが企画したもので、出演者、選曲も本田さんの遺志に基づいて決められました。

また、コンサートの収益金は、本 田さんの故郷の秋田県の団体とラジオ福島の「ラジオ・チャリティー・ミュージックソン」に贈られることが主催者から発表され、会場から大きな拍手が送られました。

本田さん本当にありがとうございます。

★コンサート実行委員長で、本田武久さんを最期まで看取った田中宏和さんは次のように挨拶しました。

「このコンサートには沢山の愛が込められています。これまで応援してくださった皆様への感謝の愛。音楽の素晴らしさを伝えようとする愛。本田さんが最も力になりたかった、被災地や故郷への愛。そして私達関係者が、いつまでも悲嘆に暮れることなく、前を向いて歩くようにという愛です。どうぞ、本田武久さんに想いを寄せながら、本田さんの愛を感じながら、このコンサート をお楽しみ下さい」と。

★ステージでは生前本田さんと親交のあった、須江太郎さんのピアノ独奏、ソプラノ歌手・首藤玲奈さんの独唱が披露され、アンコールでは本田さんの歌う「アメイジング・グレイス」に合わせて全員が合唱し、感動のフィナーレを迎えました。

また、友人を代表して作曲家のアベタカヒロさんが弔辞を述べ、本田さんへの感謝の気持ちを伝え、最後は、会場が一体となって、天国の本田さんへ届けと、いつまでも拍手を送り続けました。

今日のコンサートには、福島からも沢山のファンが駆けつけ、本田さんの早すぎる死を悼んでいました。(郡山からは全盲の女性も参加していました)

あらためて本田武久さんに、感謝と哀悼の意を捧げます。