第217話 宮城県に防災学科

 

★宮城県立多賀城高校に防災学科が新設されます。

防災に関する学科は高校では全国2例目です。

2016年度の開設予定です。

学科定員は40人。地震や津波などのメカニズムを学び、地域の防災リーダーを育てるのが目的です。

地元の東北大学の協力を得て、準備を進めることにしています。

多賀城市は沿岸部にあって190人が犠牲になりました。

宮城県教育委員会では「被災地だからこそ学ぶ事が多いはず。地域の皆さんの協力を得たい」と話していました。

★このニュースを聞いて私は残念でなりませんでした。なぜなら、地震 、津波、原発事故で苦しんでいる福島県にこそ、東北で最初に、高校に防災学科を作るべきだと思っていたからです。

県幹部の皆さんには、言い続けてきました。

しかし県は「防災教育はまんべんなくやる」と言って、突出した防災教育を否定し、防災リーダーを育てる意味を理解してくれませんでした。

★昨日、いわき海星高校では、今年度最後のハワイ沖への遠洋航海に出航して行きました。

県内で唯一津波の被害を受けたいわき海星高校の生徒達は、海を恨んでいません、海と共に生きようとしています。

私はかねてから、いわき海星高校に防災学科を設置すべきだと思っていました。

福島県の防災教育、防災リーダーの育成はどうなるんでしょうか?

震災から学ぶ、 教訓を伝える。マスコミの切り取った情報には限界を感じています。