第120話 星純平さん
★全盲のマラソンランナー、福島市の星純平さん(37)が今日、南相馬市で行われた「野馬追いの郷・健康マラソン」のハーフ部門に出場、83分台のベストタイムを記録しました。
星純平さんの伴走を務めたのは、北京オリンピック男子マラソン代表の佐藤敦之選手。
佐藤選手は1週間前に、大阪マラソンに出場したばかりでした。
スタートの前に佐藤選手は星さんに、「楽しく、激しく、目標の84分台を目指して走りましょう。給水なんかしている暇はありまんよ」とユーモアを織り交ぜながら、気合いを入れていました。
レース終了後、星純平さんは、「83分台の好タイムを出せたのは、佐藤敦之選手を始め、これまで私を支えてくれた多くの皆さんのお陰です。本当にありがとうございました。来年の4月に行われる「霞ヶ浦盲人マラソン」では、最大の目標であるサブスリー(フルマラソンを3時間を切る)達成を目指します」と涙ながらに力強く語ってくれました。
佐藤敦之選手に初伴走の感想を聞きました。
「純平さんの頑張りには脱帽です。純平さんがおっしった『走る事より、目の見えない事の方が、ずっと苦しく大変です』その言葉の意味をいつも考えています。
星純平さんはマラソンを始めてまだ3年。まだまだ、強くなれると確信しています。
これからも、一緒に頑張って行きましょう。私も来年の世界陸上を、さらにはその先のリオを目指して頑張ります」と話してくれました。
星純平さんと佐藤敦之選手は、固く握手を交わし再会を誓っていました。
それぞれの夢の実現の為 に、頑張って下さい。
★写真は、スタート前の佐藤敦之選手と星純平さん。
そして、地元小高出身でトヨタ自動車九州の今井正人選手。(初代山の神の自宅は、津波の大きな被害にあっている)。
もう一枚は、星純平さんの完走証書を持つ、純平さんの美人の奥さん。
とても恥ずかしがり屋さんです。
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2012年12月2日 | 南相馬市