第100話 福島からの提言

 

11月19日(月曜)の「月曜日Monday ( もんだい)夜はこれから」。

テーマは「福島からの提言」。

★前半の提言は、「仮設住宅」。

「誰もが生活しやすい環境」を目指して、福島県で活動している「NPO法人ユニバーサルデザイン・結(ゆい)」の代表理事・富樫美保さんをお迎えし、「北国における応急仮設住宅を考える!」と題してお送りします。

富樫美保さんが取り組んでいる「震災とユニバーサルデザイン」について具体的な取り組み事例を交えてお話を伺います。

また、実際に仮設住宅で生活している皆さんにもスタジオにお出で頂き、仮設住宅の問題点を指摘してもらいます。

★後半は、「鎌田實~命の授業」

11月13日(火曜)にプレハブ仮設校舎の小高中学校で、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生の「命を考える」と題した授業が行われました。

鎌田實先生の授業を受けたのは、小高中学校の1年生30人。

鎌田先生は、震災直後から相双地区の医療支援に入り、住民の心のケアにつとめてきました。

また、WBC(ホールボディーカウンター)をいち早く導入させ、県内の子供達の内部被曝調査を積極的に進めてきました。
★鎌田實先生の著書(絵本)「雪とパイナップル」(中学生1年生の国語の教科書に掲載中)を読んで感動した小高中1年生の要望で今回の「命の授業」が実現した。

「雪とパイナップル」は、チェルノブイリ原発事故で「黒い雨」を浴びて、白血病で亡くなった少年をめぐる物語です。

少年の為に、氷点下20度の凍った町に出て、パイナップルの缶詰を探す若い看護婦さんの話に心が熱くなります。

鎌田實先生はこの本の中で、命の大切さ、感謝の心、幸せとは何かを問いかけています。

★鎌田先生は授業終了後、子供達の質問に丁寧に答えていました。

放射線や食べ物について、素朴な質問がたくさん出ました。

一人の生徒が鎌田先生に聞きました。

「小高には、いつ帰れるんですか?」

鎌田先生は始めて言葉につまりました。

「小高にいつ帰れるんですか?」

この質問にきちんと答えられる大人はいるのでしょうか。
 
月曜日の夜7時から放送する「月曜Monday ( もんだい)夜はこれから)は、ユーストリームを通して、音声と影像を世界中に発信。

県外の方は、パソコンかスマホでお聴きを。
 

月曜Monday 夜はこれから(11月19日)
http://www.ustream.tv/recorded/27139329