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福島は今 「工房もくもく」にいってきました。

category : fukushima, news 2016.6.29 

「工房もくもく」にいってきました。

6月20日に南相馬ファクトリーの会議があり、
3月の「この5年みんなで一生懸命生きてきたよ。そしてこれからもin南相馬」で
避難指示の解除をめざす南相馬市小高町をたずねて以来、
久しぶりに、飯舘村経由で南相馬、相馬にいき「工房もくもく」をたずねて来ました。
飯舘村も、来年春の帰還をめざし、除染作業がおこなわれています。
しかし、飯舘村の一部も、飯舘からの峠をおりてすぐの南相馬の山沿いの集落も
放射能値は0.4マイクロシーベルト/hをしめしていました。
除染目標値年間1ミリシーベルトまで、除染で下がったところが多いなか、
まだこういった数字がてでいるところがあるのだなぁと思い知らされました。

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懸命におこなわれている除染作業は、多くの県外からの作業員によって進められていて、除染作業の車の朝夕の大渋滞や警戒区域周辺のコンビニの作業員の大混雑は、実感していましたが、南相馬の所々に、作業員宿舎や簡易宿泊所がたくさん建てられていました。
その近くにある仮設住宅は、仮設から移り始めた人たちもいるせいか、ひっそりとしていました。

福島は、避難指示がてでいた地域が次々と解除になっていきます。
葛尾村も6月12日午前0時に、賛否両論あるなか、全村避難指示が解除になりました。
仮設から、自宅に戻ることを心待ちにしていた高齢の人たちが戻りはじめました。
自分の家に帰り、また野良仕事をすることを楽しみに戻っています。人が長く住まなかったので、野生動物が異常に増えているなか、楽しみにしている畑や田んぼで作る作物が、猪に荒らされないか心配です。
避難先の医療機関にお世話になり、まだ戻らない高齢の人たちの公の手続きが、役場が葛尾村に戻ったので不自由にならないか、心配している避難している村民もいました。
14日川内村の一部に続き、今後7月12日南相馬市小高区、来年春飯舘村と解除が続きます。

0529_福島は今2

工房もくもくは、いろいろな困難を抱えながらも、みんなで一歩一歩前に進んでいました。
スタートして、まだ3ヶ月、相馬の町で、あわてることなく、確実に進んでいくことでしょう。
南相馬ファクトリーは、大幅な収入の落ち込みで、支える職員さんが全員やめることになりました。根強く応援してくれるみなさんがいるので、新しい形を一年かけて作りながら、工房もくもく同様、一歩一歩進んでいくことと思います。
JDF被災地障がい者支援センターふくしまも、支援団体からの財源支援の終了で、5月末日で事務所を閉じることになりました。5年目を迎えた報告書の裏表紙には「これからでしょ!」と新たな覚悟が書かれています。

6月末現在、復興住宅や永住先など新たな場所での生活を始めた人たちで、避難者数90,515人と、10万人を切りました。しかし、日本中に散らばる県外避難者41,375人は、これからを決めなければならなくなっています。県内外に避難する18歳未満の子どもたち21,428人も、避難指示が解除されるなか、これからを考えています。いまだ増え続ける震災関連死2,038人。でも、ひとりぼっちじゃない。みんなでつながりあきらめないなら、明日に希望があると思い続けて。
5年たった福島を、これからも見続けていてください。        きょうされん福島支部

福島県南相馬市立小高中学校 平成24年度卒業生 「群青」 (YouTubeより)

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