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きょうされん兵庫の全国大会にいってきました

category : fukushima, news 2015.10.13 

きょうされん兵庫の全国大会にいってきました。

共働作業所にんじん舎 和田 庄司

大会会場のぴーなっつ、ビーンズ、えんどう豆のみなさん

大会会場のぴーなっつ、ビーンズ、えんどう豆のみなさん

福島の支援で今もお世話になっている兵庫の全国大会にいってきました。
福島からは、ぴーなっつさん、ビーンズさん、えんどう豆さんから25名。ひまわりの家さんからおひとり。にんじん舎から3名の29名が参加してきました。
「とどけたい・20年のありがとう・忘れない震災を・伝えよう私たちの今を・未来につなぐ権利条約と平和」
のテーマを掲げ、阪神淡路大震災から立ち上がった20年目の神戸で開かれました。

和田は特別分科会「震災を語り、災害を語り、聞き、そしてつなぐ、権利条約と平和」に参加。約1時間の「東日本大震災を語る」時間をいただき、あのとき・今を話させていただいてきました。

福島は今、また新たな局面をむかえています。

【参考動画】NHK原発事故4年目の決断 (画像クリックでリンク)NHK

戻れなかった町に家に戻れるようになっていく。9月5日には、楢葉町が住むことができることになりました。前の人口の1割程度の方が楢葉町に戻りました。2年半前に避難指示を解除した隣の広野町は、現在5割強の帰還率だといいます。その多くは高齢者で、障がいのある人もいます。それらの方々をどう支えていくのか。戻った方をはるかにこえる除染や原発事故関係者が動き回る町のなかで、安心して暮らし、心を安らげられる場所になっていくのか。そこを支えようとする仲間がいます。

避難指示解除後も、まだ戻らず、避難生活を続けている人たちにも、新たな苦しみが生まれようとしています。仮設住宅が、3年を過ぎ老朽化が進むなか、復興住宅が建ち引っ越しが進み始めています。以前、復興住宅を募集しても思ったように希望者が集まらない。という話を耳にしたことがあります。これから先の生き方を生き場がどうなってくのか決められないから・親しかった人たちとバラバラになってしまい、なんとか話せるようになった仮設のみなさんともまた離ればれになっていくから・復興住宅に入るとお金がかかるから・・・・。県社協は、県からの委託を受けて生活支援相談員を各仮設や復興住宅に派遣し、ひとりぼっちの人たちをつくらないように懸命にがんばっていますが、岩手16市町村で187人、宮城15市町村で204人、全県に避難している福島は30市町村で176人と、ここでも支える人の人不足が続いています。そんな町で支えようとする仲間がいます。

原発事故による放射能から逃れるため避難指示区域外からも多くの人たちが、自主避難していました。それらの自主避難者への避難先での住宅無償提供が2017年3月末で打ち切られる方針を福島県が固め、打ち切り後は県独自の支援策として、避難者の所得等に応じ一定期間、家賃を補助する考えというのです。2年前、福島での全国大会一般公開シンポジウム「支え合う・地域・人権・そして未来」の中で語られた「原発事故子ども・被災地支援法」も法の精神を具現化できないでいるのです。苦しんでいる仲間がいます。

帰れるのだから帰っておいでという理屈なのだとすれば、避難する権利もとどままる権利も大切なんだよとしたことがぐらつきはじめ、再び分断や対立が生まれ始める心配があります。それは避難指示区域が解除された後の問題につながっていく。障がいのある人たちとこの福島で働き、暮らすわたしたちは、そういった背景の中で生きているのです。

全国大会からもどって、10月12日の福島の地方紙には「震災関連自殺既に13人・本県歯止めかからず 1月から8月調査」という記事が載っていました。辛いです。

廃炉まで四十年。

阪神淡路大震災から二十年、震災から立ち上がったみなさんの話を聞き、神戸の人と防災未来センターを見て、二十年後、私たち福島も兵庫のみなさんのように、懐かしく、心穏やかに、そして強く、あの時のことを振り返ることができたらと思いました。

原発事故も戦争も人災です。
ならば、これを繰り返さないこともできるはずです。
同じ事で泣き、同じ事で笑い、同じ事に怒りを燃やす仲間がいる。
目の前の大きな壁に立ち向かう仲間がいる。
ひとりじゃない。そう心に言い続けながら、これからも過ごしていこうと思います。

【参考動画】SLふくしまDC号に手を振ろう~ふくしまDCファイナルイベント~ (画像クリックでリンク)SL

震災から二十年・ありがとうを届けたい 
兵庫のみなさんの思いがいっぱいの全国大会でした。

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