沖縄からの使者

 ナカマンblank
一番遠くから福島に支援に来てくれたのは、沖縄から来た宮城さんかな。
沖縄の空気を、南相馬に届けてくれた。日本は広いけど、それぞれに故郷があって、愛情を感じたよ。
沖縄に、行ってみたくなったさ〜!

宮城さん

 私が南相馬市の支援活動に参加したのは、2012年6月17日から6月23日の一週間九州ブロックからの派遣で「えんどう豆」の活動支援に参加しました。

 仲間のみなさんは、缶バッジやさおり織りなどの製品製作に集中して取り組んでおり、お互いにコミュニケーションを図りながら支えあう姿、また、職員のみなさんも仲間のペースにあわせ支援を行いながら妥協のない商品管理を行っている姿が印象的でした。

 支援活動で感じたことの一つに、地震、津波に合わせて原発事故による被害はとてつもなく大きな被害だという衝撃をうけました。当時、立ち入りが制限されている小高地区の様子を見学させていただいた時に、震災当時のままの地区の様子に言葉はなく、住み慣れた家、地域に戻れない住人のみなさんの気持ちを思うと胸が痛みました。
 支援活動では、南相馬ファクトリーのそれぞれの事業所も見学させていただきました。
それぞれの事業所が一体となって、事業所の復興、地域での再スタートに向けて取り組んでいる様子に見習う点がたくさんありました。

 支援活動最終日に、青田理事長より震災当時から一年半経過した現在の状況に至るまでの話を聞かせていただきました。話を聞いて、過酷かつ選択が迫られる状況の中で今の自分だったら何ができるのだろうか、行動出来ただろうか、など様々な考えが頭の中を駆け巡りました。話の中で「災害には大小関係なく、災害が起これば必ず同じような(福島のような)状況は起こる。見過ごされてしまえば過酷な状況に陥る。」という言葉を聞いた時には、災害に対する意識、心構え、日々の支援の中での
課題点の検討と改善、そして何よりも日々の支援の取り組みの中での気づきと「働きかけ」が最も重要だということを感じ、支援活動に参加したことで、これまでの「災害」対する意識をもう一度考え、私たちの事業所も災害時における対策をいち早く検
討し行動し始めました。

 今回の支援活動に参加して強く感じたことは、「事業所があるということ」の大きさでした。これまで事業所の存在意義を深く考えたことはありませんでした。しかし、えんどう豆で働いている仲間、職員のみなさんの姿を見て、事業所があるということ、みんなと顔をあわせること、作業に取り組むこと、考えあうこと、「その時」これまでの状況が一変する出来事が起こったときに、行く場所があるという安心感は何よりも支えになり、普段からの体制づくりが備えにつながること、そして事業所で過ごす一日一日がいかに大切であるかということを感じました。
 「つないでいくこと」。支援活動で感じたことを伝えていくことが現場支援に参加した一人としてこれからもつないでいきたいと思います。

きょうされん沖縄支部
サポートセンターあすなろ
宮城僚太

みやぎ4

みやぎ3

宮城さん2