まどか工房 新倉さん

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アズで〜す。横浜にある「夢21」から、たくさんの人が支援に来てくれました。新倉さんも、その1人。笑顔が素敵な人よ!来年の全国大会は横浜であるそうで、その時は、ワタシも行くわ!
それでは、新倉さん、コメントお願いします。

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 東日本大震災から2年2カ月が過ぎました。その間、JDFの災害支援活動に4度参加させていただきました。

支援活動は、救援物資の配達、被災や避難生活の実態把握調査、そして事業所支援です。活動を通じて、災害時に避難できない障害のある方が多数いたということ、障害のある方にとって避難所での生活の困難さ、また、個人情報保護の壁や要援護者リストの重要性など色々と知ることができました。これらを目のあたりにし、社会の危弱性・社会のもろさを感じ、この社会基盤の上では、災害時に障害のある方は常に命の危険性が隣り合わせにあるのだと思いました。それと同時に、『命の大切さ』『日々の暮らし』『地域社会とのつながり』の大切さをあらためて考えました。

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私が事業所支援に参加させていただいた南相馬市では、現段階でも多くの課題があり、課題によっては日に日に深刻になっていくものも多くあると聴いています。原発から20キロ圏内の警戒区域だった同市小高区おいては震災前にあった約500の民間企業などのうち、再開したのは製造業を中心に40事業所程であったり、区外の仮設校舎で授業を続ける4小学校の児童帰還率は27%を切る状況であると聴きました。このように町全体の機能もままならず復興にも時間がかかる状態でした。

このように東日本大震災は、あまりにも多くの犠牲を払い、多くの悲しみを生みました。しかし、それと同時に得たものもありました。無責任かもしれませんが私はそう信じたいです。この震災にも意味があります。だから、この経験を無駄にするようなことはしてはいけないと考えます。

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私は災害支援活動での経験を身近な事業所で生かしていきたいと考えています。そのひとつは、避難計画をたてることです。そのため日々、障害のある方と向き合い理解し利用者個人にあった避難計画を作って行きたいと思います。そして、今回の震災で明確になった問題を整理しそれに対応していけるよう、平時より準備していきたいと思います。このようなことの積み重ねが、想定外と言われる震災を、想定内に変えていき結果、減災に繋がっていくのではないかと考えます。
また、活動を通じて見たもの、感じたことを多くの人に伝えていき、この東日本大震災で起きた様々なことを風化させずにいきたいと考えます。

夢21福祉会 まどか工房 新倉朋矢